過日は静岡県立大学グローバル・スタディーズ研究センター主催、静岡市地域福祉共生センター「みなくる」共催「映画で知ろう!移民・難民Ⅲ」にお越しいただき誠にありがとうございました。ご参加いただいた皆様にはスタッフ共々大きな感謝と皆様とともに映画の上映と監督からの解説を堪能いただき大きな喜びを感じております。
トーマス・アッシュ監督の「牛久」では、体を張った撮影手法から伝わる証言記録の説得力を感じずにはいられませんでした。不法滞在者として収容された人々の絶望と垣間見られる解放に向けた希望との落差を巧みに描写していると思いました。
小原浩靖監督の「日本人の忘れもの―フィリピンと中国の残留邦人」では、残留邦人を救おうとする戦後の75年を綿密に跡付けることにより、結果として日本の今を照らし返す迫力を感じました。日本人と認めてほしいとの願いが人々の尊い活躍につながったことが救いであると思いました。
ご参加いただいた皆様には、この移動大学のテーマである「移民・難民」について知識を深めていただきつつ、監督との直接のやり取りで有意義な時間にしていただいたものと確信しております。ご多忙の中、グローバル・スタディーズ研究センターの企画にご参加いただきありがとうございました。来年も同様の趣旨で皆様と再びお会いでいる日が来るよう計画しているところです。今後ともよろしくお願い致します。
グローバル・スタディーズ研究センター長 澤田敬人
*上映作品の詳細はチラシ(PDFファイル)をご覧ください。