Study CIRcle 2021-2022 公開レクチャーシリーズ第3回「韓国の教育格差是正策-教育と福祉を架橋する学校の取り組み」のご案内
グローバル・スタディーズ研究センターでは、学生が自らの知的好奇心に基づいて、自ら設定したテーマを追求するStudyCIRcleという活動を、昨年度から行っています。Study CIRcleでは、学生の要望に応じて、専門家の先生をお招きしてお話を伺うことを特徴としており、これをレクチャーシリーズとして公開します。当日は、先生をお呼びした学生が進行を行い、レクチャーに加えて、本人からの質疑を中心に進行します。
公開レクチャーシリーズ第3回概要
- 講師 尾崎公子先生(兵庫県立大学)
- 日程 12月9日(木) 16時から18時まで
- 講義タイトル 「韓国の教育格差是正策-教育と福祉を架橋する学校の取り組み」
- 講義概要:
韓国では、1960年代以降、首都圏一極集中が進み、首都圏と地方間の経済、社会文化的格差が拡大しています。特に、農村地域では、単親家庭や貧困家庭などいわゆる社会的に脆弱な家庭層が集中する傾向がみられ、階層間格差と教育格差が輻輳する地帯となっています。韓国では、そうした問題にいかに対応してきたのか。講演では、田園学校プロジェクトなど格差是正策などをとりあげ、教育と福祉を架橋する役割を学校が担い、脆弱な家庭層の教育支援に向けた地域ネットワークの要となっている実践例などを紹介します。日本でも子どもの貧困が問題となり、学校は貧困対策のプラットフォームに位置づけられています。韓国の事例から、日本の取組みにどのような示唆が得られるかをみなさんで考えてみたいと思います。
- 講師プロフィール: 尾﨑公子(おざき きみこ)
兵庫県立大学教員、関西大学大学院博士後期課程文学研究科単位取得退学博士(文学)、アメリカウィスコンシン大学マディソン客員研究員、教育政策が専門。大学では、“コミュニティ創出のための教育論”を掲げ教育・研究を行っています。共著『小さな学校と小さな地域』明石書店2020
- 申込フォーム: https://forms.gle/oi8Wn3VaHyXudNuR7