Study CIRcle 2021-2022 公開レクチャーシリーズ第2回「『脱家族化』が支える北欧の愛の理論」のご案内
グローバル・スタディーズ研究センターでは、学生が自らの知的好奇心に基づいて、自ら設定したテーマを追求するStudyCIRcleという活動を、昨年度から行っています。Study CIRcleでは、学生の要望に応じて、専門家の先生をお招きしてお話を伺うことを特徴としており、これをレクチャーシリーズとして公開します。当日は、先生をお呼びした学生が進行を行い、レクチャーに加えて、本人からの質疑を中心に進行します。
公開レクチャーシリーズ第2回概要
- 講師 藪長千乃先生(東洋大学)
- 日程 12月3日(金)16時から18時まで
- 講義タイトル 「『脱家族化』が支える北欧の愛の理論」
- 講義概要
私たちが生きていく上で直面する、進路・職業選択、子育てや介護といったライフイベント。自分がしたいことを本当に自分の意思で決めることはできているのでしょうか?人生における選択の多くが家族の存在に大きく影響されています。「大学で学びたいけど学費を払うのが難しいから…」「仕事を続けたいけど子育てや介護があるから…」という声はよく聞かれます。家族への依存と家族とのつながりを大切にすることはどう違うのでしょう?北欧では、人が生まれてから一生を終えるまでの社会保障がとても充実しています。なぜ北欧諸国では一人ひとりの自律を支える社会政策の実現が可能だったのか━━今回は、北ヨーロッパ学会会長の藪長千乃先生をお招きして、一人ひとりが自律し家族との心のつながりを大切にできる北欧の社会政策についてお話していただきます。
- 講師プロフィール 藪長千乃(やぶなが ちの)
東洋大学国際学部教授。一橋大学卒業、東京都勤務、早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程満期退学。北ヨーロッパ学会会長。日本政治学会理事などを歴任。専門:比較福祉政策論、地域研究(北欧)共編著『世界の保育保障』(法律文化社)、主論文「フィンランドにおける「児童保護」:普遍主義的な福祉制度下における要保護ニーズへの対応」(社会保障研究)、「北欧5か国における家族政策の相違―脱商品化、脱家族化からみた家族政策分析への試論―」(ビョルク)。
- 申込フォーム: https://forms.gle/2LKVJ6FxXkbEXV1RA
- *講義前日までにお申し込みください。