カリフォルニア大学バークレー校Center for Japanese Studies羽生淳子教授特別講義
去る2020年12月14日(月)、国際関係学部国際関係学科「グローバル化の人類学」(湖中真哉教授担当科目)の第8回講義として、バークレー校の羽生淳子教授(総合地球環境学研究所客員教授)が特別講義を遠隔で行いました。バークレー校のCJSと本学グローバル・スタディーズ研究センターの交流の一環として実現したものです。学生は予め先生の動画を視聴して予習し、質疑応答に備えて熱心に講義を聴きました。
テーマ:縄文時代から現代にいたる地域景観の連続性とその変化
- 日時:2020年12月14日(月)16:20~17:50 「グローバル化の人類学」第8回講義
- 特別講義の内容紹介
- 生業の集約化(食の多様化の偏り)などの歴史生態学の研究により、人間と環境の相互関係の持続性を考える際のマクロな視点の重要性
- 歴史生態学の視点から見た環境の人為的影響を先史時代にさかのぼる
- 鍵になる概念:レジリエンス・適応サイクルのモデル:レジリエンス理論から見た生態システムの4つの機能
- 食料システムと社会のレジリエンス
- パナーキー理論による長期・中期・短期適応サイクルの相互関係
- 現在の研究テーマ、戦後の日本社会と考古学、日本考古学と民俗学
- 木の実の採集とその加工、縄文時代の遺跡からは、漆器・藍胎漆器・漆塗土器、漆器製作に関わる道具が出土
- 日本考古学と民俗学の研究は、景観、在来知、生態系のレジリエンスに関する研究に重要な貢献を成し得る研究分野、事例研究1・2・3、聞き取り1・2
- 展望―景観の歴史的連続性と変化という視点から見た在来知と環境教育