Congress of IR 2018-2019「ローカル・シティズンシップを考える」
世界各地で発生している移民や難民の受け容れをめぐって生じる衝突の多くは、労働力の必要に応じ調節されるだけの存在として、生身の人間であるはずの彼らの市民権を十分に考えていないことに起因します。移民や難民をたんなる労働力としてみる立場を越えて、ブレクジットおよびトランプ期以降の移民や難民の市民権を改めて考える必要があります。地球規模の視野に立ちつつも、私たちの身近な地域の問題でもあります。
今回で3回目となるCongress of IRでは、テーマ「ローカル・シティズンシップを考える」のもと、第1部と第2部の2部構成で、グローバル化と係るローカルな文脈での市民権の問題を追究いたします。使用言語は多言語ポリシーに基づき、英語・中国語・日本語となっています。
第1部では、「逆流するグローバリゼーションにゆれる市民権」の第4回ミニシンポジウムの形式で、カリフォルニア大学バークレー校のDr. Keiko Yamanakaとグローバル・スタディーズ研究センターの高畑幸先生から、ローカル・シティズンシップとはどのようなものなのかを講演の形でお示しいただきます。第2部の「ローカル・シティズンシップを考える」では、学生のプレゼンテーションを行います。発表者のプレゼンテーションは、中国語による発表については奈倉京子先生、英語による発表についてはDr. Yamanakaからコメントをいただきます。
- 日時 2019年2月15日(金)
- 13:00 開場
- 13:30-14:30 ミニシンポジウム(「逆流するグローバリゼーションにゆれる市民権」第4回、静岡新聞社・静岡放送後援連続公開シンポジウム)
- 14:40-16:10 学生によるプレゼンテーション
- 会場 経営情報学部棟4111 ※駐車場はありませんので、公共の交通機関をご利用ください
- 対象 学生・教職員・一般(どなたも入場無料です)
Congress of IR 2018-2019ポスター
内容
13:30-14:30 Mini Symposium - Local Citizenship Revisited
- "Gendered Migration of Filipinos to Japan and its Consequences: Focus on the Marriage Migrants as Care Workers"
- Prof. Sachi Takahata, University of Shizuoka (in English)
- "Nepalese Labor Migration to East Asia: Local Citizenship and Global Household Strategy"
- Dr. Keiko Yamanaka, University of California, Berkeley (in English)
14:30-14:40 休憩
14:40-16:10 Students Presentations on Local Citizenship
- 「中国西北地域的汉族与少数民族的共生」(中国西北地域における漢族と少数民族の共生/"Coexistence of the Hun and Ethnic Minorities in Northwest Region ofChina")
- 発表者:村松咲彩(Saaya Muramatsu)・周一謙(Zhou Yiquan)・田中香花(Kyouka Tanaka)・賈莉佳(Rika Cha)(中国語によるプレゼンテーション)(日本語補助あり)
- "Human Rights of Refugees in Japan: A Study of the Kurdish Community (Warabistan) in Warabi and Kawaguchi Cities inSaitama Prefecture, Japan"
- Presenter: Toshiya Ban (in English)
- Commentator: Dr. Keiko Yamanaka, University of California, Berkeley (in English)
- "Outcomes of Our Learning in the Class"
- Presenters: Students of the "Current Topics Class" (in English)
お問い合わせ先
- グローバル・スタディーズ研究センター 澤田 sawada[at]u-shizuoka-ken.ac.jp