静岡県立大学グローバルスタディーズ研究センターでは、LGBT問題に関する講演会を下記要領で開催します。*本講演会は、LGBT+について学び考える学生団体Your Colorと協力して開かれます。
同性カップルの法的認知・保障を目指す特別配偶者法全国ネットワーク(通称:パートナー法ネット)共同代表であり、他団体と結成したLGBT法連合会の共同代表も務める。米コロンビア大学MBA。ニュー・ジーランド人パートナーと同国パートナー法で結ばれ、NZ企業、在欧州日系企業にて働いた後、現在は日本とNZを往来する生活。LGBT法連合会にて国会議員に対するLGBT差別禁止法の訴え、パートナー法ネットとして同性婚への世論喚起に加え、最近は問題意識を持つ企業・団体に対する研修(部落解放人権研究所、東京弁護士会、日本生協連、イオンモール、ローソン等)の講師も務める。
LGBT(*)をめぐる課題について、国会議員へのロビー活動を始めとして、世論喚起・当事者支援等の活動を推進しているのが、池田氏が代表を務めるLGBT法連合会です。2011年に国連人権理事会で性的指向・性自認に関する決議がなされ、2015年に米国の最高裁判所が全米での同性婚を樹立しました。この米国での判決が出される直前の2015年4月には、日本でも、この課題を考える超党派議員連盟が、自民党馳浩議員(元文部科学大臣)をリーダーとして設立され、本格的な議論が始まりました。今回の講演では、日本の当事者団体がまとめた、各党・国会への提案、行政への要望等についての報告が行われます。
最近は、地方自治体や企業などにおいても、LGBTの人々に対する新たな対応が始まっていますが、今後は大学においても、LGBTである教職員および学生に対し、さまざまな配慮が求められるでしょう。講師は、こうした、先進的な問題意識を持つ企業においても、研修講師を務めており、本講演は、今後の職場環境・就学環境を整える義務を要する大学にとって、FD研修、SD研修としても位置づけられます。ぜひ、多くの教職員の方々に参加していただければと思います。
また、本講演は、当事者を中心とする学生団体YourColorとの共催で開かれますが、学生の視点からこの課題にどのように取り組んでいくかを学ぶ貴重な機会にもなるでしょう。
*LGBT レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとって作られた用語。性的指向・性自認における少数者を総称する意味で、欧米で使い始められた。性的指向・性自認の課題は、専門家の間では、SOGI(Sexual Orientation/Gender Identity )の課題とも表現される